2月14日の静岡新聞夕刊 その2
大家族主義の真っ只中の時代
24,5人という大所帯に嫁いだ江上栄子さんが
姑の江上トミさんから言い渡されたことは
「自分の好きなものは作らないこと」
「なるべく人さまの出入りの多い家にしなさい」
以下抜粋
「自分の好きなものを作らないと決めると、誰の好きなものを作るのでしょう。一人ずつ家族の顔や客人を思い出して作るのです。(中略)代わりばんこということは公平感があります。前の日に多少自分の嫌いなものがあっても、我慢して食べちゃうということもあり、自然と好き嫌いが直ります。また、材料や料理法に変化がついて、大変バランスのとれた食事になるのです。自分は嫌いなものでも、他の人は大好物だったりするので、人と自分の違いも分かりますし、また逆に興味をそそられることもあります。」
「2番目の言葉は、五十年前にはファックスもホームページもなかったわけですから、多くの人に接するということは情報源としてすばらしいことでした。また、子供たちは人見知りがしなくなりますし、客人と親しく食事したり会話を楽しむことで、とても積極的になるのです。」
「
自分が好むものを作って食べさせるという小さな幸せよりも、自分が作る食卓に集ういろんな人の健康と、うれしそうな顔を見られることの方が大きい幸せだと、姑はおしえてくれたのでした。」
食育という言葉が盛んに言われるこの時代
見事に食卓という場の果たす役割の大きさを示唆した記事でありました
残念ながら我が家は小さな住居スペースに住むたった4人家族のなのですが
それでも
食事作りは母から家族へのラブレター
忙しくても家族の顔を思い浮かべ元気な食卓であるように
記事をよんで改めて思った次第です。
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